同人詩誌_

「七羽のカラス」扉

詩人・穂高夕子さん編集・発行の「礁」創刊号をいただく。短詩型文芸を追求する詩誌。
以前「轡」(くつわ?)という詩誌を長く出されていて、それの終刊を受けての「礁」(かくれいわの意)の出発だそうだ。7名の同人によるもの。同人誌といっても立派な印刷、製本、装丁です。穂高さんはかつての読者投稿主体の文芸誌「灯」「抒情文芸」でも活躍されていた方。はるか昔の私のことを覚えていてくれての、今回のプレゼント。ありがとうございます。
皆さんの詩を読ませていただく内、40年程前にやはり7名(男3女4)で始めた自分も参加の同人詩誌のことを思い出した。体裁が酷似している。もちろんこっちはガリ版刷りの安っぽいモノだったけど。誌名は「渦陰」(かいん)。私は短詩(一行詩)がメインで詩は少し、仲間は抒情詩や散文かな…。もうボロボロになってるけど、書棚の端の端、隅っこの方に数冊が隠れてる。何号まで出したんだろうか、編集は輪番制で私は第2号の担当。私に二度目が回ってこなかったんだから、自然消滅だったのか、私だけが脱落してしまったのか…途中に何人かの個人詩集も出してて、あとがきに「これが通算11冊目」なんていう記述がある。もう全ては忘却の彼方に(忘れたい事情もある…が)。当時の仲間とも音信不通。何人かはネットで検索できる人物だけど、いまさら接触を図るというものでもないし。
この「礁」も、同人はきっと私と同年代の方々でしょう。書き続ける凄さ、情熱を持ち続けることには、ただ、脱帽…羨ましい気もします。
このところの詩集攻勢は、嬉しいけど、なんだか…ちょっと怖い(笑)。