訃報_

短歌の選者・河野裕子

歌人河野裕子さんが亡くなられたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100813-00000548-san-soci
突然で驚くばかり。
長年にわたり季刊「抒情文芸」で短歌の選者を務めていらして、はるか昔にはこの雑誌の前身でもある、投稿文芸誌「灯(ともしび)」での常連入選者でもあった。
河野さんも私も共に高校生の頃で、私の手元には、同時に載ってる号も何冊かあります。彼女はもちろん短歌、私は短詩&詩で。
「抒情文芸」の最新号の選評でもその「灯」について触れていて、
「この歳になって思うのは、投稿は一時の射幸心だけで終わってはならないということである。続けて投稿することが何よりだいじ。読者は必ず居てくれて、読み続けてくれている。ことばによる表現は、ことばを越えて人のこころに入り、そのことばを紡ぎだした人の次の作品を読みたくなるものだ。読者を信頼したい。読者に感謝したい。」
最初の一行(一時の射幸心)はまさに私に当てはまっていて、恥じ入るばかり。天と地の差どころか、初めからステージが違っていました。
それにしても早逝です……合掌。
そして、旧虫プロ重鎮のTさん、Kさんが相次いで…どちらも近親者のみの密葬。ご冥福をお祈りいたします。
盆だが、ゆえあって今年は田舎に行けない。せめて彼岸に墓参りを…と。