今日の「まんが日本昔ばなし」ですが、_

「さだ六とシロ」と「地獄のあばれもの」。
「さだ六とシロ」は演出、作画が「亜細亜堂」との表記になっていますが、これはAプロ(この時はシンエイだったか?)にいた芝山努さんと小林治さんが独立して作った作画スタジオの名前。番組に参加した当初のほぼ一年間はこの事務所名で通しています(他の番組との絡みで個人名を出せない理由があったのかも知れませんけど…)。その後に、各々が個人の名前で取り組むようになりました。ですから、亜細亜堂名での作品が、それぞれどっちの担当だったかというところまでは私には分かりません。初期の頃は画風も似ていましたしね(ガンバ風というか…)。身近にいた人ならすぐに判別できるのでしょうが、私とはあまり接点がありませんでした。(のちに私の監督したシリーズ「まんが偉人物語」で少しだけ関わります。「アンデルセン」と「シューベルト」を演出していただいた)
共通するのは、とにかく徹底して作画が「省エネ(?)」ということ。少ない枚数で、如何に効果的に見せるか!このテクニックは神業と言えるほどで、余人にはとても真似が出来ません。もちろん、これは卓抜した画力が有ってこそ可能なことです。不器用な私など、当時、感嘆の目で見ていましたね。好き放題に枚数を使う堀口忠彦さん(「初夢長者」)とは対極にある(笑)。そこがこの番組の面白いところです。で、お話の中身はというと…悲しすぎちゃって…パス!
「地獄のあばれもの」は彦根のりおさんの作品。とっても楽しい、相変わらずの彦根ワールドをお楽しみください。この話、彼がこの番組で最後に手がけたものとなります。