「宝の下駄」は_

「おひなさま」その壱

まんが日本昔ばなし」二代目チーフディレクターの小林三男さんの演出。
二代目になった訳=’78にG・タックの新番組「まんが子供文庫」の制作が決まり、そのスタッフに初代のCD前田庸生さんはじめタック内部の「昔ばなし」のメインスタッフの殆んどが移動、立ち上がりから総力で取り組むこととなりました。(「昔ばなし」が番組として一応の定着がなった、という判断の基に)しかし、社内での「昔ばなし」班がもぬけの殻では困ります。そこで、彼に白羽の矢が立ったのです。なぜなら彼だけが当時(撮影出身で)専任の演出家だったから。他のスタッフは全員が(演出もするけど)絵描きで新番組の即戦力なのです。だから彼の役目はタックの窓口として、以降の番組が外部スタッフ中心となるための、そのコントロール。いきなりの孤軍奮闘、重責、大変なプレッシャーだったと思います。でもその大役を無事に果たせたからこそ、それからの十数年間を番組の終了まで務めきったのでしょう。今回のOPに監督のクレジットが外されてることは、納得がいかないままだけど、彼自身の作品が流れることでようやく名前が出ます。
作画はスタジオアローとなっていますが白梅進さん。今回の再放送での「風の神とこども」(11月9日放送)の作画をされてます(彼のことはその時に既述)。
もう一本はしもゆきこさんの「内裏びな」で私は未見。
画像は、それにちょいと便乗してカミサンのコレクションから拝借しました。彼女、昔から小さなお雛様を集めてるんです。その数は五、六十…明日、あさっても載せましょうね。
※小林三男さんは今は絵描きです。12月13日の日記をご覧ください。最近彼が出したDVDについて書きました。