資料の戻り_

タツノコ資料センターから、貸し出していた設定資料などが返却されてきた。
本来ならタツノコ本体に残っているべき資料が「無い」というのも不思議な話なのだが、私が監督した映画「あしながおじさん」や「アニメ親子劇場(3シリーズ)」という番組は、殆んど外部に丸投げという形だったから、私の手元に僅かに残るモノが即、貴重品となっているのも仕方が無いことかもしれないな。
「コピーさせてください」と言わねばならない、資料センターの担当者のつらさはお察しします。ま、お役に立ててよかった。「聖書シリーズ」の各話のゲスト・キャラクター表や背景設定がまだ残っていますから、必要ならまたどうぞ。
Sさんの葬儀のときにも耳にしましたが、鷹の台のスタジオ整理の際には、セルや背景の撮影済み素材だけじゃなく、TVシリーズ作品の16ミリプリントも片っ端から廃棄してたんですってね。いくら膨大な量だからって「邪魔」っていう感覚は…いやぁ、信じられない!
今の資料センターのNさん、それに間に合わなかったの、ホント悔しいだろうなぁ。
過去の遺産を大切にすることによってこそ、次の展開も見えてくるのです。今後はきちんと系統立てた資料整理の元、新生タツノコでさらなる名作を生み出していって下さることを期待!