そば三昧_

土・日とそば道場有志の一泊研修旅行に参加してきた(車2台、♀4♂7)。
申し込み時は、仕事が片付いているのを前提にしていたのだが…後ろめたい気持ちを抱きつつ(笑)。
<「裁ちそば」&「へぎそば」を味わう旅>
桧枝岐(ひのえまた)温泉から奥只見方面という、全行程600キロ、個人ではとても行けそうにないところなので、この際は是が非でもと!
結果は、素晴らしく有意義&充実の旅♪
初日は那須塩原の有名店でそばの昼食。

入り口脇で、一度に3キロのそばを打つ職人の技に感心し、この先の旅の期待が高まる。
基本の「もり」を注文。
せいろ一枚が生そば200グラムというから、我が店の大盛り(210グラム)に匹敵だ。
いきなりお腹いっぱい! つけ汁は甘目。

途中、そばの花が咲く曲家集落を見学などしつつ、桧枝岐には夕方着。

あいにくの雨、さっそくに温泉入浴。
いやぁ、極楽でゲス♪


宿の夕食は岩魚や山菜中心も、〆は「裁ちそば」。

厚さ1.5ミリ、幅3ミリ程度の強いコシとなめらかなのど越し(やはり汁は甘い)。
麺体を包丁で「裁つ」から「裁ちそば」というのだが、さて、どうやって打つのかしら? 
頭では理解していても、興味は尽きない。
で、ついに翌朝、宿の主人による「裁ちそば」打ちの実際を見学だ。
2升のそば粉(割粉なし、2.5キロくらいかな?)、最初に少量の熱湯を加え、次からは水で回す。

練って、練って、さらに練る…かなりの加水(計量せず「勘」とのこと)で柔らかそう。
6個の同重量(660グラムだった)の玉に分けて、一つずつ薄く(1.2〜1.3ミリ)伸していく(50cm×80cm程度)。
それを順次重ねて、半分に切って12枚にし、左手を定規にして、包丁(菜切り風だが片刃)で2〜3ミリ幅に裁つ。

その手際は見惚れるほど♪
まさに名人芸を目の当たりに!!! 眼福であります(近々、私も「裁ち」に挑戦だな)。

山岳ドライブ&シルバーラインという凄いトンネル(長さ18キロ)を抜けて奥只見湖に着くも、雨で遊覧は断念。
帰途、石打の道の駅で「へぎそば」を食す。
「へぎそば」は、ふのり(海草)をつなぎに使って打ったそばを「へぎ」という器にのせるから「へぎそば」。
が、ここの器は普通のもりざるだから、正確には「ふのりそば」だ。
我々の目的はふのりつなぎのそばを食べるためだから、それでもOKとしませう。
のど越しはたしかにつるつる! 色も緑がかって、磯の香りも。
が、汁が甘い! 旅のそば全てで汁が甘かった。
うーん、何故でしょうねぇ?
ということで、今回の旅、行く先々でそば粉を購入(桧枝岐だけは現地で消費する分しか収穫できないということで、入手できず)。

那須野産、南会津産、南魚沼産…どれも石臼挽きで粗目です。
いざ、打ち比べ、食べ比べをせんとぞ!