なんだろね…

はるか昔、虫プロダクションに在籍していた21か22歳のころ、仲の良いアニメーターが2人いた。
能登出身のFと金沢から来たS。
そう、今、あの2人のことを思い出している。
あるとき、マンガ家でもあったK先輩が雑誌に読み切りマンガを描くことになり、私を含めた3人が手伝いに駆り出されたのだ。
Sは虫プロに入る前にマンガ家のアシスタント経験があったし、私は高校生のころ出版社に自作マンガを持ち込んでたりもしていたので、
久し振りに「マンガが描けるッ♬」とばかり、喜んで参加した。
Fは…ペンを握るのは初めてだったんじゃないかな。
虫プロの勤務とは全く別の、個人的なお手伝い、休日返上で先輩のご自宅に通うってヤツです。
ベタ塗りや背景を描く程度で、実際のところは役に立ったかどうか怪しいものだったが、3人は数日間、実に楽しい時間を過ごしたっけ。
…Fはその後、早くに逝ってしまった。
ふるさと能登、今回の震災を知らずに済んだ…よね。
というわけで、少しも目出度くない正月です(喪中でもある)。
仕事の方も3日の朝から始めているし。
キャラクターデザインの仕上げと、レイアウト作業。
休み明けの9日に提出の約束なのであります。
その9日は「そば屋」だけどさ(笑)。