「なつぞら」が興味深い

NHK朝ドラを観るという習慣?は無かったが、今やってる「なつぞら」だけは観てしまう。
アニメーション制作の舞台裏が描かれてる作品だからね、ついつい。
しかし、世間の人はアニメーターになりたいって主人公をどう受け取ってるのかしらん?
絵コンテとか原画、動画とか、トレス、彩色なんて言葉が乱れ飛ぶし、けっこう攻めてる描写もあるからねぇ…
果たして、関心を持たれる業界なんだろうか???
主人公の希望が叶って、彩色から動画に移るってことになったけど、虫プロにも同じ人がいたし、撮影からとか編集からとか、元来がアニメーター志望だったって連中は多いよね。
で、私自身の経験に重なる場面もちょくちょく出てきます。
東映(東洋)動画の試験なんて、まさにあんな雰囲気だった。
朝から狭い部屋に閉じ込められて…
私の時はグラウンドを走る少年の、前からと後ろと横位置のポーズを描けっていうのと、鉄棒から跳んでの着地までだったかな。
7人が受けて、結局、全員が落ちた(笑)。
前年度で社員募集は終わっていて、特例での試験だったと後日に聞かされたが、ま、所詮は力不足だったってことです。
先日も、書店の社長が参考資料だとアニメの教則本(洋書)をなつに渡してたけど…
あれの中身はこれ(我が家にあった)。

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きっと誰かが翻訳したのでしょう、右の青焼きコピー版はタツノコから貰い、左のは虫プロ養成所の教本として配られたものです。
当時のアニメーターの必携本だったのでしょうね。
1949年の発行で、著者はディズニーの代表的アニメーターです。
そうそう、こないだの「ようやくタップが登場した」ってのには驚いた!
なんでクリップで留めて作画してんだろ、って疑問に思ってたんだよね。
私が入った頃には当然のごとくにタップがあったから。
こういうのは目からウロコですな~♬

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所持のタップをいくつか。
中段はアメリカのタップ(インチの目盛入り)。
ちなみに、アメリカでは下タップで作画します(描きづらいけどね~)。
連結タップなんていう珍しいものもありますね。
ということで、今後の展開も興味津々。
一番の楽しみは変換(言い換え)&登場人物のモデル当てかな。
安寿と厨子王丸→わんぱく牛若丸、麻取は警官になり、「わこ(和子)」さんが「まこ」さん(笑)。